ボンネットバス

2017年4月より放映開始された NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」の作品中に ボンネットバスが登場してます。
母は楽しく番組を見てますが、僕は放映された内容をほとんど知りません。
しかし、その番組の中で、「山交バス」が登場すると言うのです。

山交バスと言えば

思い浮かぶのは 紅色と朱色のカラーリングでございます。
下記の画像は 山交バス レトロカラー(復刻カラー)です。
(ウィキペディアより引用)

作者 Mutimaro (投稿者自身による作品) [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

山交バスの色は国鉄色(列車)の色と似てますね

キハ52(国鉄色)朱色4号、クリーム4号(大糸線)

キハ28+58(国鉄色)クリーム4号、赤11号(米坂線)

結果的に 山交バスのレトロカラーと国鉄色は 少し似てるけど 同じではなかった。
比較すると、山交バスレトロカラーの方が 赤・ピンクっぽいですね。

ひよっこサイトで確認

さてさて、連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する山交バスは どんなタイプのバスでしょう?
NHKのサイトを探してみると・・・ おっ

あった、これだ。

これは間違いなく山交バスのカラーリング!

このカラーリングは 山交バスですねー 凄く「懐かしい」感じで萌えます。
(赤のラインがお尻の方にかけて下がっているのも特徴的です)
当時、フツーにこの形のバスが運行していたと思うと ノスタルジックな風が吹いてきて、包み込んでくれそうな気がします。

どおりで 先輩方がザワザワするワケだ。

市街地にお住まいの皆様には なじみが薄いかもしれません。
このバスは4輪駆動車の為、主に山間部や急勾配路線で活躍していた事でしょう。
小野川温泉にも このバスが走っていたと記憶しています。(うっすらと)
どちらかと言えば 白布温泉の坂道が実用的で似合います。
(白布温泉では山交バスから払い下げたボンネットバスが走っていたそうです。詳細はまたの機会に・・・)

今でも乗れる!

茨城方面では現在も運行しているらしいので検索します。 すると・・・
さまざまな情報が出て参りますが、辿り着いたのは NPOバス保存会のWEBでした。

NPOバス保存会 http://bus-museum.jp/index.htm

なんと、動態保存されているそうです!
期間は限定されますが、水戸の梅まつり、つつじまつり、土浦のさくらまつり などなどイベントで活躍しているので興味のある方はチェックやで。

山形県民としては

やっぱり嬉しいですよね。地元の古いバスが今でも保存されて愛されてるなんて。素敵です。
でも、あれです。
乗り心地が悪かったり、油の臭いとか、床が木材で濡れると滑りやすかったり。普通に利用している頃はいろいろあったと思います。

当時、四角い新型バスが現れると格好良く見えた事もあったと思います。
ボンネットバスは今だから 良い思い出なのかもしれません。
今回は、良い思い出に一手間加えて調理します♪

 

【ボンネットバスの思い出に浸ろう】

■思い出浸り その1

当館のロビーのショーケースに ちょこちょこっと色々な物が飾ってありますが・・・

ごちゃ混ぜ感が凄いショーケース

よーく見て下さい

そこです

そこ

左の端っこですよ。

 

山交バス3兄弟の真ん中
ボンネットバス!!

でたーーっ 出ました。
このチョロQは、山形交通が発売したものなのですが、ずっと前に僕が記念に買っておいたものです。(偶然の産物でございます)
現在 販売されているか不明ですが、WEBでチラ見した記事にボンネットバスミニカーの値段が上がっているとか なんとか?と、いう記事も目に入りました。欲しい場合はお早めに。。。

他のバスもカッコイイのですが、ボンネットバスの放つ存在感は特別すぎます。

ええと、自慢コーナーは まだ続きますので嫌になるまでおつきあい下さい(笑)

 

■思い出浸り その2(岩手旅レポ)

突然ですが ボンネットバスに乗るまでレポ!!

2017年冬 ボンネットバスに乗車して参りました。その時の様子を紹介致します。

旅は突然始まります。
3月30日 友人のT君とひたすら北へ向かって車を走らせました。
第一の目的地は盛岡。 この日のミッションは、ホテルに宿泊する事。それと盛岡名物じゃじゃ麺を食べることでした。
出発したのが夕方だった為、ナビが示した盛岡への到着時刻は 23時でした。
急ぎつつも サービスエリアで かき揚げそばを食べまして。
(糖質制限中ですが、出かけたときは関係なし!)

かき揚げのボリュームがすごいです(^_^)

途中、休憩を取りながら あっという間に 22時チェックイン。
ホテルの掲示物が・・・明日で営業を終えてしまうという微妙な状況。
T君は「ある意味貴重な体験じゃない?」なんて言ってくれました。 ポジティブ思考でよかったー。
年度末ですと 何かの節目に出くわす可能性が高くなります。

まさかの明日 営業終了のお知らせ

ビジネスホテルの中はなんとなく古い感じはしますが、普通と言えば普通です。問題無く休めそうです

東芝のマーク♪ こんな所が昭和です

リアルレトロとか、こういう、なんて言うか。簡単に言えば昭和っぽい雰囲気。
こういうの好きです。 あの時代の産物が今でも動いているというのが いいじゃないですか。なんか こう ガンバレって応援したくなるような。。

一息ついたところで、身支度を調え 夜の盛岡繁華街へ出発です。

夜の盛岡繁華街をぶらぶら

言っておきますが、僕もT君もお酒が苦手なので、変な期待はしないで下さい。
外は寒かったのですが、スマホを片手に情報を検索しつつ じゃじゃ麺のお店へ入ります。
選んだのは このお店。 「盛岡じゃじゃ麺 あきを」

今風な感じの 盛岡じゃじゃ麺 あきを

3月末の夜22時30分です。寒くて 身体を震わせながら入店。
券売機で食券を購入して席について オーダーします。この時、そんなにお腹が減っていなかった為 2人とも小サイズをチョイス。 お腹を満たすというより体験に近いです。

店内はカウンター席のみ。狭いような広いような

お目当ての品が参りました。(小サイズ)

じゃじゃ麺の食べ方は複雑だ。

説明書きを見ても 一度で理解するのは難しい じゃじゃ麺の食べ方。
おっかなびっくりしながら僕とT君は作法?に従い じゃじゃ麺をお腹に納めた。
無料のちーたんも もちろん頂きましたよ。
身体も温まって、コンビニで おやつを物色しつつホテルへ戻り、明日に備えて眠ります。

翌朝、ボンネットバスを目指します

チェックアウトを済ませ 本日で営業を終えるホテルカリーナを後にします。ちなみに奥に見える茶色のビルは 系列ホテル ニューカリーナです。(元気に営業中)

3月31日 7:30スタート

朝食をとらず、ホテルを後にした。
この日のミッションは ボンネットバスに乗ること。それ以外は未定である。(笑)
(未定と言いつつも、ある程度の幅を持たせたスケジュールは頭に入っている)

予め調べておいたバス時刻に乗車できるよう 早朝スタートです。 目指すは八幡平の先、松川温泉です。

東北自動車道 岩手山SA(下り) 美味しいパン

北へ向かって高速道路を進みます。 ルートは画像のとおり。

本来であれば、画像のルートではなく 一つ手前の西根ICで高速道路を降りて 一般道を西側へ進むルートを辿る方が かかる時間は同じくらいで 高速道路の料金を節約する事ができるのですが・・・

この日は なんとなく 西根ICを通過 して、その先の 松尾八幡平ICを目指すことにしました。
起きて ぼーっとしていた身体が目覚めてきて、お腹も空いてきた。
休憩も兼ねて岩木山サービスエリアへ入ります。
店内で目に付いたのは 焼きたてパンのコーナー「岩木山ベーカリー」です。

0820
美味しそうなパンとコーヒーをオーダー。このパンが焼きたてで とても美味しかった。
WEB検索を行うと 出てくる出てくる。岩手山ベーカリーは結構な人気です!

しかし 上り線

僕らが利用した下り線の岩木山ベーカリー情報は少数派。
位置関係の問題なのでしょうか。 こんなに上り線と下り線の格差があるのか。
うーむ 格差社会は高速道路にも・・・ (違うってば)

見た目は美味しそうだが、本当に美味しいパンでした

意識せずに カプッと食べたら・・・ なんか旨くないか? 旨いよこのパン。
サービスエリアをなめたらアカン。 岩手山ベーカリー おすすめです!
元気が出たところで 目的のボンネットバスを目指します♪

0900 松川温泉 到着

山肌に沿って坂道を登ると、道路にはうっすら雪が積もっています。 乗ってきた車はスタッドレスタイヤを履いてましたので心配ありません。(ノーマルタイヤに交換する前で良かった)
松川温泉へ到着して 温泉に入ってバスに乗る。 そう考えていたのですが、松川温泉のもう少し奥の方に ボンネットバスが待機していたのが目に入りました!!

バスが いたー!

か、かわいい。背中からお尻にかけての丸い感じ♪

 1968年式 TSD40改
フロントマスクは迫力があって勇ましい


いすゞ・BX ウィキペディアより
1952年(昭和27年)‐ TS11  全輪駆動トラック。バスボディを架装して富士登山や積雪地帯で用いられた。
1963年(昭和38年) – TSD40 TS11の改良モデル。岩手県北バスや峩々温泉、国際興業で稼働のボンネットバスのベース。BX製造中止後も全輪駆動車を必要とする業者向けにバス車体が架装されている。
 (川崎航空機製ボディ)


まとめると、4輪駆動のトラックをバスに改造したのが「TS11」
そのTS11を進化させたのがTSD40。さらに改良された「TSD40改」が岩手県北バスで活躍している。(という認識で良いですか?)

出発時刻前なのですが、車内で待機していた運転手さんに声をかけたところ、バスの中を見せてもらうことが出来ました。

いざ乗車! もちろん床は木製です

TSD40改 運転席は機器類が多いです

佇まいがメッチャ レトロ♪♪

網棚はありますが、つり革は無いです 

ひとまず温泉

バスの中を撮影させて頂いた後は バス時刻に間に合うよう 温泉に入ります♪
岩手山の温泉、どんなのでしょうか 楽しみです。

松川温泉 峡雲荘

館内(浴室)の写真撮影は禁止でしたので WEBの画像をお借りします。

入浴した感じは、蔵王温泉のような強酸性に感じました。お肌への刺激がピリッと感じる温泉です。
その証拠に、木製の湯船でした。強酸性の温泉はコンクリートのセメント部分が溶けやすく 表面がボロボロに痛んでしまいます。また、鏡の銀色の部分が広くサビに浸食されておりました。この温泉質では しかたのない事です。

露天風呂も気持ちよく利用させて頂きましたが、遠くに円筒形の大きな建築物が見えました。たぶん松川温泉の手前で目に入った「地熱発電」の看板がそれの事なのでしょう。

※松川温泉 峡雲荘さんの露天風呂から見えたのは 松川地熱発電所だったのかも。

帰宅後 振り返ってWEBで検索すると・・・

驚愕の発電施設でした!! Σ(◎_◎;)

地熱発電所 経済産業省 資源エネルギー庁 

エエエエエエ!! 知りませんでした。こんなものすごい発電施設だったなんて。。。
あの山の中に大規模な施設が存在するとは 想像つきませんてば!!!
オドロキを通り過ぎてしまいそうなレベルですけど・・・・・・(汗)

さらに Google map の航空写真の画像をご覧下さい。これがまた。。。

巨大な釜? エントツ・・・!?

温泉宿を営んでいる仲間から地熱発電は温泉を枯渇させる原因になりうると聞いております。
その為、温泉業界に携わる1人の人間として、地熱発電には良くない印象を抱いておりました。
松川温泉付近には高温の温泉が豊富に湧出しているのでしょう。どのような経緯で? どんな理由で? 地熱発電所が作られたのかは知りませんが、ちょっと怖いと感じました。

ウィキペディア 松川温泉 より
松川地熱発電所は日本初の地熱発電所だそうです。すごいワケだ。

気を取り直して
いい温泉の後は お待ちかね!!

宿の前がバス停!!

お風呂からあがると すでに宿の前にボンネットバスが停車しておりました。
そうなんです。バス停留所が宿の前。 特別ですねー 贅沢ですねー。
宿専用の送迎バスと勘違いしちゃいます。

まずは整理券を取りましょう

整理券を取るのは バスに乗るときの基本動作なのですが、均一料金のバスに慣れている方もいるでしょうし、SuicaやPASMOしか知らない世代が出てきてもおかしくない時代でございます。 乗車時に整理券を引いておくのをお忘れなく。

最近 整理券が必要だったのは どこかな-? と、思い起こせば携帯電話ショップや回転寿司で並ぶ時に整理券をもらった記憶があります。

出発!!(動画をご覧下さい)

 

お楽しみ頂ければ幸いです。
※その他 探せばまだまだ古いバスに乗るチャンスはあるようです。皆さんも是非 今のうちに体験なさって下さい。(^_^)

岩手県北バス ホームページ  懐かしのボンネットバス 現役で活躍中!!
岩手県北バスでは現役ボンネットバスを所有してます。 現在でもイベントや積雪期の八幡平で活躍してます。
製造会社名・・・・・・いすゞ自動車株式会社
車台番号・・・・・・・・TSD40-1216000
型式・・・・・・・・・・・・1968年式 TSD40改
原動機の型式・・・・DA120
乗車定員・・・・・・・・41人(乗務員1名・座席24・立席16)
車両重量・・・・・・・・5990㎏
車両全長・・・・・・・・7660mm

■バス時刻表PDF (平成29年4月15日改正版)
盛岡バスセンター⇒盛岡駅 (東口③乗り場)⇒ 運転免許試験場⇒八幡平温泉郷・松川温泉⇒八幡平頂上
八幡平頂上⇒八幡平温泉郷・松川温泉⇒運転免許試験場⇒盛岡駅(東口⑥乗り場)⇒盛岡バスセンター

その後は さて なにするべ

 

龍泉洞を見たり

 

海鮮丼で舌鼓

 

浄土ヶ浜を見て癒やされたり

浄土ヶ浜 ちょっと裏ワザ
※浄土ヶ浜は 特別な車両のみ専用道路を通ってすぐ近くまでラクラク見学することが出来ます。 しかし、冬期間(11/1~3/31)は自家用車でも通行禁止区間を通って見学することができます。 ある意味 冬期間は狙い目かもしれません。

浄土ヶ浜園地内道路の自動車乗り入れ規制のお知らせ(宮古市)

 

ラストは〆のラーメン

気仙沼 かもめ食堂にて 夕食にラーメンを食べて この旅を締めくくりました

以上

米沢市からは比較的遠い岩手県。 しかも夕方出発という無理矢理なハードスケジュール。
1泊2日の弾丸ツアーではありましたが、十分楽しめました。友人T君も満足してくれました。
めでたしめでたし。

旅から帰ったら やっぱり温泉がいいですね。
今日も温泉日和です♪

うめたま