或る朝、寒い日の出来事。
これは御神渡りなのではないか・・・
そう思ったのでレポートします。

※まずは 「御神渡り」の説明から入ります

 

「御神渡り」とは?なんじゃらホイ

長野県 諏訪湖が有名である。 凍結した湖面に入ったひび割れの部分が、ある条件で両側から押されて盛り上がる現象。 ・・・説明するのが難しいので公式情報をご覧下さい↓

 

【御神渡り(おみわたり) 】について

「御神渡り」とは、諏訪湖が「全面結氷」し覆った氷が寒暖差により膨張と収縮を繰り返し、せり上がった氷の筋道を見せる自然現象です。
「氷のせり上がり」が確認され、御神渡りの判定と神事をつかさどる「八剱(やつるぎ)神社」の認定を受けて、はじめて正式な≪御神渡り≫となります。

「御神渡り」の筋道は古くから、諏訪大社の「男神さま(上社)」と「女神さま(下社)」を結ぶ道だといわれており、またこの筋道の方向やせり上がり具合などを見て、その年の豊作や世相などを占う神事が行われます。

下諏訪観光協会 のWEBページより引用

 

なるほど。
凍結した湖面に亀裂が入り 盛り上がってできた筋道のように見える物と認識。
言い伝えとしては、男神さまと女神さまが その筋道を渡り、会っていたのだと想像しました。

以前、僕が諏訪湖を訪れたのは 2010年まで遡ります。
12月末だった為か湖面は凍結してませんでした。

すごく寒かった記憶がありますが、諏訪湖の標高は759mだそうです。
僕の住む小野川温泉の標高は 約350mですので 2倍以上違います。
どおりで冷えるワケです。

写真からは 凍結の「と」の字も感じられません。

この日、諏訪湖ばかりを気にして 湖面とその周辺を観察していました。
しかし、ふと背中の方へ目をやると
朝焼けが見えたのですが

なんとそこで… Mt FUJI がっ

湖とは反対側。
朝焼けの方向に 富士山が浮かび上がりました。 すごい!

その後 早朝にホテルをチェックアウトして、近所の公衆浴場に入りつつ駅を目指しました。
結局 諏訪湖の御神渡りは見れなかったのですが・・・

最近、気付いてしまったのです。

小野川温泉にも「御神渡り」がある!?

とある日の朝、佐藤豆腐屋さんへ 豆腐をもらいに・・・、その道すがら。

うっすらと 道路に積もった雪。 その雪をかき分けたように道が通っていました。

これは!? 長野県諏訪湖の・・・

御神渡りに似ている!?

実際は全く別の物ですが、
直感的にそう思ったのです。 しかも、この先には 小野川温泉 冬の名物 豆もやしを作る 「もやし場」があります。
明治時代から続く伝統ある 「温泉豆もやし」 です。
歴史があって ありがたみが増し 御神渡り感も強まります。

明治から続く 小野川温泉豆もやし もやし場

しかし、この 「小野川温泉御神渡り」 は、
どこから来ているのだろう。 どこへ通じているのだろう。

皆さん 気になりますよね。 僕も同じです(笑)

その源がどこから来るのか。
そんな疑問に向かって調査開始です!

 

もやし場を背にして 写真のルートは、
佐藤豆腐屋 → おみやげ丸田屋 → つたや物産 → 弁天食堂

唯一で絶対的な手がかり、雪が溶けた跡を辿って行きます。


旭屋旅館 → 匠味庵山川 → 山川屋商店 → 尼湯共同浴場 方面へ

「小野川温泉御神渡り」 はどこから来ているのか・・・
どこまで続いているのか。
行けばわかるさ。 調査続行です!

匠味庵山川 → 山川屋商店 → 扇屋旅館 → つるや商店 方面へ

小野川温泉御神渡り この先に待ち構えるのは 共同浴場尼湯(あまゆ)

尼湯は、小野川温泉が最初に発見された由緒ある場所であり、今も共同浴場として営業している歴史的な施設です。
この御神渡りのパワーの源、 リアルに解説すれば 道路に埋設された配管を流れるお湯の「熱源」は尼湯からなのだろう。と、ある程度の想像はしていました。 しかし、物事は確かめるまでわかりません。 「~だろう」な話は誰だってできますから。

いよいよ大詰め!?

扇屋旅館 → つるや商店 → 尼湯共同浴場

想像ではありますが、
尼湯共同浴場には、もちろん温泉が供給されています。
そこから 何らかの形で道路の下の配管に温泉が流されている。

ただし、明確な答えには まだ辿り着いていません。

小野川温泉御神渡りルートは右折して 尼湯共同浴場の裏手へ回り込んでいます。

 

ここです!(たぶん)

温泉玉子を作る 枡がありまして、ここから溢れた温泉が配管を通って流れてきているそうです。
※情報元は関係者の方

信じないわけではありませんが、
実際に自分の目で確かめてみたい。

しかし、土の中に埋まっている配管ですので確認しようがありません。

御神渡りらしく

最後はお薬師さまの前でゴール

参道が雪に埋もれています。
冬期間はお薬師さまへの参拝は大変困難です。

春になれば積もっていた雪が溶けて御薬師様への参道が現れます。
(本当は冬もお参りできれば良いのですが・・・)

結論

もやし場から辿った 小野川温泉御神渡り(僕が勝手に考えました)。
●場所は尼湯共同浴場の裏手
●熱源は温泉玉子を作る為の枡から出た温泉
●もやし場まで続く道路に埋設された配管が雪を溶かして道に見える。
●観測条件:雪が薄く積もった寒い日。(微妙な条件です)

やっとバレンタインなんですが…

近所のおばさんが歩いていたので声をかけたのです。
道路は凍結していて滑りそうだったので、そっちを歩いた方が良いよ。
なんて、気軽に話をしたのですが。
(上記の記事中にて御神渡りと名付けた部分です。)


「孝夫君やさしいごど~」 なんて 思いもよらず感謝されました。
それで 「いえいえ どーも」と 背中を見送ったのですが。

なぜか おばちゃんが180度ターン!
僕の処へ戻ってきました。 忘れ物かな?

そしたら なんと・・・
「ハイ、これ、バレンタイン」 と チョコを頂きました。

マイクロバスを移動していた僕に対して、
「お酒入ってるからね」 と、親切に教えてくれました。
ほわほわ~♪ あったかい気持ちになるチョコレートです。
本当に嬉しかったです。

 

話は変わります。 御神渡りで有名な

諏訪湖付近の思い出 「衣温泉」

以前、諏訪湖のほとりに位置するホテルに宿泊した朝。
素泊まりコースだった為、早朝(7:00)にホテルをチェックアウトして近所の温泉を検索しながら歩いてました。

朝の空気はとても冷えており、途中のお城の横を通ったとき、お堀の水が凍結していましたから。けっこうな寒さだったと思います。 (お城は 高島城 )

そして、1km少々で たどりついたのが 衣温泉 です!
川のほとりに位置する 素朴な温泉施設でした。 (マジ好み!)

ホテルから 駅までのルートで 比較的 僕好みの温泉を検索した結果 ここへ辿り着きました。

諏訪レイクサイドホテル → 衣温泉 → 上諏訪駅 のルート
(こんな感じで移動しました)

 

そして この記事を書きながら知ってしまったのです。
衣温泉の記憶は永遠の物になってしまった事を。。。

衣温泉へ入浴

約7年前の淡い記憶を辿りつつ 2010年12月27日に衣温泉を訪れた記録を紹介致します。

まず、目に付くのが入り口です。
この時は 女湯のプレートが外れていました。

そして 営業時間と休業日のカレンダー
親切に細かく記されています。 リピーターの方の為ですね。愛されている証拠です。

なにも意識しないと 右側に目を奪われがちです。 そのまま入り口へ入ろうとしますが、料金はどこで支払うのだろう? と、周りを観察すると真後ろに帳場があります。

左側には 料金表と支払いの窓口がありました。
営業時刻としては はじまっていたのですが、お店の方の姿が見えません。
待っていては次の予定に間に合わない為、後から払うことにします。
※入浴後も誰もいなかったので 窓口に料金を置いてきました。

脱衣場から浴槽を望む。 素朴な雰囲気が好きです。
早く冷えた身体を温めましょう!

エメラルドグリーンの温泉!? とも見えますが、
他の方の衣温泉紹介記事から知りましたが、鮮やかな緑はタイルの色だそうです。
湯船は 2つに仕切りがあるので、熱い と ぬるいを選べるのだと思います。

古い温泉分析表も掲げられておりました。 大正7年2月15日と記されています。
こんなの見たことありません。 歴史を感じます。

驚いたのは凝った天井です。
材料の質はわかりませんが、腐りにくい木材を使用しているのだと想像します。
それにしても 放射状の垂木が圧巻です。
見れば見るほど どうやって作られたのか仕組みが気になります。

ドライヤーは各自持ち込んで使う方式。

以上 2010年に撮影した衣温泉の写真を紹介させて頂きました。
味わいのある温泉施設で良い思い出です。

しかし!! WEBで衣温泉を検索して知ったのですが・・・

衣温泉 2015.12.27 閉鎖

長い間お疲れ様でした。 ゆっくりお休み下さい。

 

上諏訪駅へ移動します

7:46 上諏訪駅に到着
学生さんが沢山降りてきました。

上諏訪駅のホームには 温泉洗面所なる物が存在します!
これ とても珍しくないですか!?

温泉洗面所だけではありません!
ホームには立派な足湯がありました!!!

いい雰囲気出してます。
「すわってのんびり すあしで湯ったり 上諏訪温泉 足湯」
さすが長野県ですねー

この後 8:14 中央本線 甲府行きに乗車
小渕沢駅を目指したのでした。
(そこで おやきを食べて・・・)

以上

ラストは旅行記になってしまいましたが、御神渡りとチョコレートのお話しでした。

最後までお付き合い下さりありがとうございます。

 

旅行へ行ったら温泉ですよね
今日も温泉日和です♪