「うめたま温泉研究所」初回投稿 2020年3月
―温泉とのおつきあい―
毎日の温泉とむきあう。 と、いう表現だと なんとなく勝負している感じじゃないですか。
どちらかと言うと寄り添う感じ。 それが温泉とのおつきあいかなと、思います。
その時々で、思う事、感じる事、考える事がありますので、とりあえず書いてみます。
※この記事の内容に関しましては、以前、こまかく書きすぎてまとまらずアップできないままになった記事等が多々ある為 軽いノリで書き進め、更新するスタイルです。
実験的要素も含んでおり、時間の経過とともに考え方、価値観、実験方法が変わる可能性があります。その日、その時 思い浮かんだ事もあると思います。皆様の温泉に対する考え方に対して刺激になれば良いと考えております。
※追記を繰り返しているうちに重複する事もあると思いますし、そうなれば矛盾点が出てしまう可能性もあります。見かねるような矛盾点につきましては優しく御指摘頂ければ大変嬉しいです!
項目一覧
- 小野川温泉「源泉」の歴史を掘り起こす
- 小野川温泉の源泉温度は80度
- 小野川温泉の色は無色透明か?
- 小野川温泉が『空気に触れる』部分は?追記あり
- 小野川温泉の温度管理はアナログ式
- 湯花を吸い取る道具
- 温泉が貯まるまでの時間201904
- 湯花が多いと温泉感が強い201908
- 温泉が入れ替わるまでの時間 201904 編集中
- 湯花の価値201910
- 【仮説】温泉を効率よく身体に取り込む方法
- 温泉玉子がおいしい
- 温泉の温度管理
- 当館は4号源泉のみ提供しています
- 温泉入浴エピソード
- 2004年の温泉問題と源泉100%
- 配管をいじるのが好きだった父
- シャワー(カラン)と節水コマ 編集中
- 湯花(湯の花)
- 浴室の空調
- アルカリ泉はヌルヌルするが・・・
- 温泉から出た後は…
■小野川温泉「源泉」の歴史を掘り起こす
※特にこの項目に関しましては、過去のデータを収集検索しつつ
追記・修正が必要と認識しています。
小野川温泉には2つの源泉(2019現在)。
現在 小野川温泉源泉協同組合にて使用中の源泉は
「協組4号源泉」 「協組5号源泉」の2本の井戸がある。
1966年(昭和41年) 小野川源泉協同組合設立
1992年(平成4年) 4号源泉掘削、温泉供給
2007年(平成19年) 5号源泉掘削、供給開始
なお、4号源泉の掘削とともに3号源泉は廃止された。
(1号源泉・2号源泉に関してはどのような存在だったのかは要調査)
2号源泉はもともと真湯の土地(現在のみかどや)だったようである。
1号・3号源泉は吾妻荘さん玄関前の駐車場となったので 痕跡を確認するのは難しいだろう。
2号源泉に関しても痕跡はほとんどない。(私有地の為紹介は控える)
――――――――――――――――――
3号源泉時代に僕は旅館組合青年部に入部したものの、
その頃の小野川温泉の源泉と源泉協同組合の事情に関しては ほとんど事情を知らなかった。
その為、4号源泉の掘削や利用を検討する部分には父が積極的に加わっており、
会議などに出席する機会は無かった事もあり、4号源泉の立ち上げについて知らない部分が多い。
3号源泉時代に貯湯タンクとして使用していたタンクは現在も保管されていたハズ。(近日中に要確認)
■小野川温泉の源泉温度は80度
小野川温泉の源泉の温度は約80度。
僕自身の想像ですが、高温で湧出するという事は、地下水があまり混ざっていない。
と、考えられます。その為 成分がより濃い状態で湯船まで届くのだろうと思っています。
■小野川温泉の色は無色透明か?
小野川温泉の色は無色透明。 父や地元の方々にそう言われて育ったので 疑うことなくそう思い込んでました。
実際に目視しても、コップに組んでも 無色透明に見えていたので 仕方の無い事だと思います。
しかし、先日 温泉の色に関して疑問に思ったのです。
もしかして・・・
『ほんの少し青いかもしれない!?』
今まで、温泉の色は透明なのか明確に実験した事がありませんでした。
そして、その事がずっと心の中にひっかかっていました。
(気になって眠れぬ夜を過ごしていました。。。え?)
そして、白い器を2つ用意して温泉と水を入れてみて比較・判断しました。
念のため 照明の位置により 見え方が異なる可能性があるので、
場所を入れ替えて 撮影しました。
心なしか、少し 色が付いているように 見えるような気もします。
(特に右側が・・・)
しかし、僕がじっくり観察したところ 明らかな色の違いを見つけることはできませんでした。
よって 現在の結果としては・・・
【小野川温泉は無色透明】(水道水と比較)
という結果に落ち着きました。(2020年02月末)
これでやっと眠れます。
(本当は毎日熟睡できてますw)
■小野川温泉が『空気に触れる』部分は?
小野川温泉は、源泉井戸から汲み上げられ、一度 貯湯タンクへ送り込まれます。
その後は、貯湯タンクの温泉をモーターポンプにより一定量で圧送されます。
その圧力のみで各施設の湯船まで運ばれるケースがほとんどのようです。
(各施設の温泉設備により異なる部分はあるものの)
つまり、旅館等の各温泉施設は 余計な?温泉管理設備が無くとも温泉が出てきます。
大変にシンプルで(各施設の負担も少なく)効率の良いシステムだと思います。
そして、本題である 「空気(酸素)に触れる」部分がとても少ないです。
小野川温泉(4号源泉)供給元の概略図です。
見て頂くとわかりますが、空気に触れる部分がほとんどありません。
もちろん似たようなシステムで温泉が湯船まで供給される仕組みの温泉地は沢山あると思います。
その反面 空気(あるいは水等、温泉とは異なる物質)に触れる機会が多い 温泉の供給方法もあると考えられます。
とにかく外気に触れないシステム
小野川温泉は ポンプ2の圧力で各施設に送られます。
そして、各施設で少々異なる部分はありますが、基本的にポンプ2の温泉を送る圧力のみで湯船まで温泉が到達している為 温泉が外気に触れる部分がほぼ無いと考えられます。
良いか悪いかは別として、ほとんど外気に触れない温泉供給システムという事です。
その為、温泉成分が途中で変化(酸化)する可能性はとても低いのではないかと考えられます。
その距離は・・・
当館から源泉井戸までの直線距離は約300mで、配管は2倍くらいあるとして600m程と想像しました。 この距離は比較的短い物だと思っております。
ある温泉地の温泉は、源泉の出る場所から10km近く離れているケースもあるそうです。
小野川温泉は、昭和の中頃まで地面(に近い地中)から自噴していた温泉という事を考慮すると・・・
人が住める場所に湧く温泉
小野川温泉は、人が住める場所から沸いている温泉なのだなと考えさせられます。
山の中腹や山奥に湧き出る温泉、街なかで利用できる温泉。立地条件はさまざまですし、温泉を中心に街が広がっていった背景もあるかと思います。
温泉が湧く場所(汲み上げる場所)から湯船までの距離が近いという事は、良い状態の温泉を楽しむ事に加えてメンテナンスや経費の軽減でも大変助かります。
■小野川温泉の温度管理はアナログ式
小野川温泉が小野川源泉協同組合を設立する前、地面を深く掘り、沸き上がる温泉の部分が湯船となっていました。 その当時の温度調整の方法は・・・ なにもしない。
女将から聞くところによれば、温泉と地下水が混ざって出てきていて ちょうど良い温度だったそうだ。
その後、小野川源泉協同組合が管理する配管から温泉が供給された後は 井戸水や水道で温度調整をして湯船に供給していた。
現在の うめや旅館に建て替える前。古い建物の頃、僕は学生だった事もあり お風呂掃除を手伝った思い出はほとんどない。
ただし、湯花は良く出ていた記憶がある。
当時の湯花の色は 「白一色」物は比較的少なく、灰色や黒っぽい色や白黒混じり合った物が多かったと記憶している。
その為、湯花ではあるものの 見た目はゴミや汚い物に思われてしまう為、湯花を減らすためにいろいろと苦労していた。
父は、湯口にアミをかけて、湯花キャッチャーのような道具を自作して設置していた記憶もある。
湯花が多かった理由は、温泉の温度を調節する為 温泉に加水していた為だろう。
水と温泉が混ざって温泉成分が変化しやすく、湯花が発生しやすいのが理由だと思う。
20190413
■湯花を吸い取る道具
また、記憶にあるのは 湯花を吸い取る 筒状の道具があり、両側は細くすぼまっていて 縦に持って片方の穴を指で塞いだまま湯船に沈めて行く。 そして、湯花に近づけて 穴を塞いでいた指を離す。
すると、筒の中にお湯を吸い込むと同時に湯船の底に大人しく漂っている湯花を吸い取ることができる。
もう一度 上の穴を指で塞ぎつつ筒を湯船から引き上げた後は、
筒先を排水溝へ向けて 穴を塞いでいた指を離す。 すると 筒の中に貯まっていたお湯が抜けて行く。同時に湯花も流れて行く。
学生時代、そんな作業をしていた父の姿の記憶がある。もっとも その道具は現存しており ごく稀に出番が来る。 当時は 湯花に対して認知度が低く、また 割と黒っぽい色の湯花が多かった為に 「きたない」 「ゴミが浮いてる」 という印象を持たれる方もいらっしゃいました。
※この道具に関しては、他の温泉地を訪れた際に 目にする事がある。
使用法を知らない方が目にしても ちょっと理解できない道具に見えると思うが、知っている人が見れば すぐにわかる。
20190413
■温泉が貯まるまでの時間
「湯船がからっぽの状態から満タンになるまでの時間」 です
2つの大きな要素の違いにより、お風呂が温泉で満たされるまでの時間が変わります。
当館の浴槽は小さめ、湯量は比較的多め
浴槽の大きさはおおよその見た目や感覚で、広くて大きいな 狭くて小さいな。
と比較しやすいですが、湯量に関して よーく観察した事がありますか?
当館の湯船は、比較的 小さめサイズです。
良くない点
沢山のお客様が同時に利用する事ができません。
4~5名様までで ほどほど。 狭く感じてきます。
良い点
お湯を抜いてから 満タンに貯まるまでの時間が短いです。
約3時間ほどで湯船に温泉が満タンになります。
その為、お湯を抜いて清掃 → その後温泉を貯める。
という作業が比較的ストレス無く行うことができます。
良質な温泉を新鮮な状態で楽しんで頂きたい
ですので、必ずとは言えませんが なるべく毎日お湯を抜いて清掃を行っております。
湯花を少なくする作業
結果的に 湯花を少なくする作業となります。
湯船の温泉を抜く → 貯まっていた湯花も流れて無くなる
逆に
湯船の温泉を抜かないで 2~3日貯めておく → 湯花が貯まってくる
湯花が多いと温泉感が強い
201908更新(書き換え)
そこなんです。皆様。 浴槽の中に漂ったり沈んでいる湯花。
湯花が多いと、お風呂から上がったお客様が喜んで声をかけてくれる事があります。
(例) 「湯花が多くて温泉って感じがします」
そこから温泉談義へ発展し、話の花が咲く・・・
小野川温泉や他の温泉地の話、雑談いろいろ。
お客様に、ちょっと 難しい問題を出すことがあります。
「その湯花は何日前の湯花でしょうか!?」
湯花を多く出す為には、どうすれば良いか。。。
シンプルに掃除をしないほうが湯花が貯まります。
もちろん、温泉成分が多量に含まれている温泉が地上に湧いて(汲み上げて)から、
化学変化により その姿を変えて 湯花類に変化するケースは沢山あります。
湯花を見てお客様が喜ばれるケースは多いのですが、浴槽の湯を抜かないのが
浴槽の湯花が多い理由の一つだとがわかれば印象は大分変わるのではないでしょうか?
もともと湯花が多い温泉もありますし、様々な理由により浴槽からお湯を抜いて清掃する事が難しいケースがあると思います。
■まとめ■
新鮮な温泉を楽しんで頂けるよう
当館の湯船は ほぼ毎日温泉の湯を抜いて清掃します。
――――――――――――――――――↓↓編集中↓↓
■温泉が入れ替わるまでの時間
この言葉は、たしか2000年頃に お問合せがあったのを記憶しています。
温泉が大変好きな方が 各地の温泉をいろいろと調査されているような印象でした。
※便宜上 温泉が大好きな方 → 【Dさん】とします。
「温泉が入れ替わるまでの時間」 → 意味がわかりますか?
当時、その言葉を耳にした僕は すぐにその意図を理解することができませんでした。
温泉が入れ替わるという表現。
今では温泉にこだわりを持つ方にとっては重要な事と認識できます。が、
その反面 大変難しい事と思います
浴槽AとBを比較してみます。
Aは供給される湯量が多く、排出される湯量も多いです。
対して 浴槽Bは 浴槽Aよりも 供給される湯量・排出される湯量が少ないです。
これは、湯船の右から 温泉が供給されて 左から排出されるケースです。
この場合、温泉のお湯は綺麗に入れ替わるのでしょうか?
そうではないと思います。 後から供給された 温度の高い温泉は湯船の上面を右から左へ移動し、
排出されると考えられます。
その場合、湯船の底の部分の温泉は どうなるでしょう?
おそらく淀んでしまうと考えられます。
湯舟の温泉が入れ替わるまでの
時間を計測する方法を探してます!
小野川温泉は無色透明ですが、湯舟に貯まっている温泉に効率よく色を付けたいです。
そして、色付いた湯舟の中の温泉が、何時間後に色がなくなって 元の無色透明になるのか知りたいのです。
入浴剤で試したことはあるのです。温泉に色は付くのですが 少し溶け残ったり 正確な実験をするためにはどのようにすれば良いのか悩んでます。
液体で色が付いている物と言えば・・・ 墨汁とかでしょうか。
調味料で代用できるなら それも良いかもしれません。
――――――――――――――――――↑↑編集中↑↑
■湯花の価値
湯花の価値を考えてみる。
WEBで通信販売の湯の花を検索してみると、別府温泉、奥飛騨温泉郷、北海道登別温泉 等の湯の花商品がヒットした。
また、草津温泉に関しては 湯の花の商品の他に、天然温泉濃縮液という これまた効きそうな商品を見つけることが出来た。
これから書くことは、別にお土産品の湯の花にケンカを売る訳でも、否定する訳でもない。 一つの考え方としてお読み頂ければ幸いです。
・白濁は羨ましい
主に写真がメインですが、 白濁した温泉質の写真は羨ましいものです。
なぜなら 白濁したその写真を見るだけで、とても効能のある温泉感が増します。
毎日温泉で仕事をしている僕でも いいなぁ~ って思うのですから、普段は温泉から距離のある方でしたら 白濁した温泉は憧れですよね~♪
その他には 茶色っぽい温泉や黒っぽい温泉、はたまた赤だったり綺麗なグリーンやイエロー等 温泉には様々な色が付いている事も珍しくありません。
僕はそんな色つき温泉に 憧れたりするのですが、もう一つの考え方がありました。
・無色透明な温泉の可能性
先日、小野川の旅館仲間と 無色透明な温泉について話をする機会がありました。
うすうす感じていましたが、同じ意見なのでちょっと盛り上がったのです。
小野川温泉のように無色透明の温泉は沢山ありますが、まずは成分です。
小野川温泉の温泉成分は県内トップクラス。 なのに、無色透明なのは なぜなのか。
少しくらい 何かしらの色が付いていても良いのではないだろうか。
県内で泉質が評判の温泉は多数あります。
一つの例として蔵王温泉や肘折温泉と比較してみます。
蔵王温泉 = 白濁+青色系
肘折温泉 = 白濁+黄土色系
もちろん 自然の物ですので、その色だけに限る物ではありませんが、湯舟の写真を見ると 濁っているケースが多く見られます。 やっぱり羨ましい。 のですが、ちょっとチョット そればかりではない考え方もできる可能性を見出せましたので ご案内させて頂きます。
無色透明の温泉の成分は・・・
豊富な温泉成分が 何らかの化学変化が起こり湯の花になったり白濁した温泉を生み出す。と定義した場合、
温泉成分の変化 = 温泉成分の劣化
と考える事もまったくの間違いではない。と、言えます。
その理論でもう少し進めますと、、、可能性の話になりますので ちょっと夢とロマンを感じつつお読み下さい。
無色透明の温泉は 温泉成分がほとんど変化する事なく湯舟まで届けられる。
ん~ これは そもそも温泉成分がふんだんに含まれていて なおかつ無色透明の湯舟の場合に期待できる条件としては アリかもしれない。という程度です。
一般的に温泉の成分分析表として掲示されている数値は源泉付近で採取した数値が掲げられており、湯舟の出口で採取した成分を分析した物は少ない為です。
今後、もっと 温泉に拘る場合は 湯舟の出口で採取した温泉を分析してもらうのが正しい成分分析表になるのだと思いますが、果たして そこまで行けるかどうか。 でも、ある意味オモシロイ取り組みですので 何かの機会がありましたらチャレンジしてみたいと思います。
と、いう事で 夢とロマンを含む 無色透明な温泉の話でした!(まだツメが甘いので追記必要)
■【仮説】温泉を効率よく身体に取り込む方法
これは 気のせいと言われれば気のせいなのですが、おもしろ話として知っておいても良いかもしれません。
マイナスイオンを計測する装置の件なのですが、マイナスイオンの家電が流行したのは 2000~20005年頃だったでしょうか。 小野川温泉の先輩がマイナスイオン計測器を持ってきて お風呂場でマイナスイオンの量?を計測したのです。
計測方法は 湯面の20~30cm上に計測器を手で持った状態だったような気がします。
そして、その時なのですが お湯を手で混ぜるとマイナスイオンの数値が上がるという会話をした記憶があります。
・結論
お湯を撹拌する事により、温泉成分の何かが変化・活性化して 効能が強くなる【かもしれない!】と、考えた場合 じっとして動かずに お風呂に入るよりも <ほんの少し> 手足をゆらゆら動かして入った方が 【もしかすると】 温泉の効能を余計に身体に取り入れる事ができるのではないでしょうか。
という仮説の話でした。 揺らす加減は ほんの少しで大丈夫です。(たぶん)
・注意
自分一人で湯舟を利用している時は良いですが、 他のお客様と一緒に湯舟に入っている時は 迷惑にならないよう くれぐれもご注意下さい。
■温泉玉子がおいしい
昔から定番の 半熟温泉玉子
小野川温泉で一番の名物は半熟の「ラジウム温泉玉子」です。
※ラジウム温泉玉子のラジウムの部分の定義は またの機会と致します。
とにかく 半熟温泉玉子を作るのに適している温度です。
リンク:温泉たまごはなぜ黄身が先に固まるの?|教えて!たまご先生
「温泉玉子」 味の違い!?
小野川温泉で作った温泉玉子と、他の温泉玉子を食べ比べて頂くと すぐにわかるのですが、小野川温泉に入れて作った温泉玉子は大変美味しいです。
ある方が、小野川温泉の温泉玉子を食べ慣れているせいか、
入院した時の食事に出された半熟温泉玉子は 美味しくなかった。
と、いう話をしてくれました。
なるほどです。 僕はいつでも美味しい温泉玉子に囲まれて過ごしているので、有難味を忘れてしまうんですね。
皆さんも是非 小野川温泉の温泉玉子をお試し下さい。
本当に美味しいですヨ♪
■温泉の温度管理
温泉の温度管理に関しては、手法がいろいろあると思います。
小野川温泉の場合は、高温源泉をちょうど良い温度に調整する為に加水していました。
加水の部分は源泉協同組合による雑用水がメインでした。
5号源泉が掘削されてからは、約35℃で湧出する5号源泉と、4号源泉(約80℃)を混ぜて湯船に提供する施設さんが殆どと認識しております。(各施設の温泉の扱いについては詳細までわからない為)
温泉の湯量も増えるし、温度調整もしやすい為 4号源泉と5号源泉を混ぜるのは理にかなっています。
小野川温泉の源泉は大変温まる良い温泉です。
是非、皆さんに入って頂きたい自慢の温泉です。
■当館は4号源泉のみ提供しています
小野川温泉の4号源泉は、小野川温泉のメインの源泉となっております。
この源泉は温泉成分が大変濃く、成分も中性でお肌に優しく、とても温まる源泉です。
4号源泉のみの湯船に入った感触はこんな感じです。
・あえて表現すると「とろみ」がある
・あえて表現すれば「こってり」している
・温泉がまろやか
・においが違う
■温泉入浴エピソード
エピソードその1
お風呂に行く前に 腰の曲がったおばあちゃんが少し心配になる感じで歩いて行きました。
お風呂から上がってきて、んん!? 歩く姿がなんか違います。
さっきよりスムーズに歩いています。 なんて事は本当にあります。
エピソードその2
近くに住んでいる知人が山へ行って 漆かぶれになりました。
痒くて痒くて眠れない。との事。 当館のお風呂にじっくり入って。
翌日もじっくり入りました。 そして3日目も じっくり入りました。
4日目は来ませんでした。
エピソードその3
お風呂から上がったら赤ちゃんの汗疹が治っていた。
虫に刺された跡がわからなくなった。 あれ?治った?
と、いう感じで お肌にとても効果があります。
エピソードその4
小野川温泉のお風呂に入って温まって寝る。
すると 「ひと寝した~」と言われる場合があります。
いつも自宅では、夜中にトイレに2~3度起きる方が 一度も起きることなく朝を迎えてとても気持ちが良い。ゆっくり休めた。と、喜んで頂けました。
エピソードその5
うめやのお風呂に入ると、自宅へ帰って寝て、朝になっても腕から温泉の匂いがする。
それだけ濃いのではないか?
うめやのお風呂に入ったら指輪の色が黒っぽくなった。
※温泉入浴時、アクセサリー類の変色には気をつけて下さい。
入浴前に外した方が良いです。
もしも変色した場合は、磨くと元の輝きに戻ると思います。(保証はしません)
※僕は入浴時、時計は外さない派です。
以上 事実に基づいた個人的な感想を頂いております。
御利用の感想はツイッター umetamachan までご連絡頂ければ大変嬉しいです!
■2004年の温泉問題と源泉100%
リンク:「温泉偽装問題 – wikipedia」
wikipediaによれば、温泉業界が揺れた「白骨温泉の入浴剤利用」問題が起きたのが2004年とされている。
当館の先代社長(齊藤孝道)は、この事件が起きる前に 自己満足のような形で源泉100%の状態をお客様に提供できるよう設備を整えていた。 その設備に至った理由はいくつかの原因が重なった為である。
一つは、当時 小野川温泉源泉協同組合は4号源泉と雑用水を各施設に供給していた。のだが、雑用水の供給が少し不安定だったと記憶している。(機器の老朽化や水位が下がった等)
その為、当館にあった井戸から水を汲み上げて 温泉に混ぜて温度調節を行っていた。
しかし、当館の井戸水が純水な水ではなく濁っている事に気付き、その問題を解消する為に 熱交換による温泉の温度調整を考え、設備が整っていった。
僕は今でも、父(孝道)が、「うちのお風呂が(4号)源泉だけの状態で温泉を出している」と、いうような意味の説明をした日の事を記憶している。
つまりは、小野川温泉源泉協同組合の雑用水の供給が不安定であり、当館の井戸水が少し濁っていた事から父は 源泉になにも混ぜないで提供できないか考え始めたのだろう。
現在 2019-02-04なので、2004年の温泉問題から逆算すれば15~6年前の話となる。
当館は2004年以前に 源泉をそのまま湯船に提供していた。
いわゆる 「源泉100%」の状態である。
しかし、源泉100%に関しては 約80℃で温泉が湧出する高温源泉の小野川温泉としては 珍しい存在ですが、50℃程で湧出する源泉であれば、そのままの状態の温泉を湯船に提供すれば適温となるので 調整の手間が少ない為、特にとりあげる程の事ではないと思われる。
2004年の温泉問題が起こった当時 温泉業界全体に疑いの目が向けられた。
ところが、当館はすでに源泉100%で提供していた為 「うちの温泉は安全なんだ、不安に思う事はないんだ」と 逆に安心したのを覚えている。
ホームページの更新を毎日の日課というかライフワークにしていた僕は、温泉問題の影響を受けて 「源泉100%」という表現をWEBページに使用した。
「源泉100%」というキーワードは僕自身が発想して表記したのか どこかのWEBページを参考にしたのか定かでは無い。が、ホームページの数がまだまだ少ない時期であり パソコンにべったり張り付いて新しいネタや表現を探し日々 記事を書き続けていた事を考慮すれば 「源泉100%」のキーワードを全国に広めるのに貢献したとは思っている。
■配管をいじるのが好きだった父
先代社長である孝道は、機械が大好きで自分で配管設備やモーターポンプを設置・接続して 若い頃から温泉を活用できないか考えていた。
山形大学工学部卒なのに加え、卒業後は愛知県三河の織物工場へ就職。木製の織機のメンテナンスをする仕事だった。 アナログな機械を得意とし、歯車や機械類をいじるのが好きだった。
少なからず僕もその影響を受けたのだが、どちらかというと商業卒ながら僕は電子機械に興味があり 父はアナログ機械を得意としていた。(父はビデオの予約が出来なかった)
2004年当時から小野川温泉源泉組合長に就いており、温泉街のどこかで温泉配管に破損部分等があれば現場主義を貫くように すぐに出かけて修理をしていた記憶がある。
その為、温泉に関して ちょっとでも気になる事があると「孝道さん」と慕われていた。
家族としては 父がすぐに便利屋のように呼ばれて出かけてしまうので困っていた部分もある。
■シャワー(カラン)と節水コマ
皆さんは「節水コマ」というアイテムをご存知でしょうか? ご家庭でも温泉・入浴施設でも広まっている節水の助けになるアイテムだと思います。(どれくらいのシェアがあるのかは不明ですが)
そのアイテムを蛇口に取り付けると、水圧が下がって節水になると便利グッズです。
それと似ている商品でシャワーの節水になるアイテムがあるようです。(当館では使用しておりません)
予想ですが・・・
シャワーヘッドから水が出てくる穴をある程度細くしてあって、
水圧が強くなりシャワーヘッドから出てくる水の勢いが増す為、
節水になるわりには満足感が得られる。という原理の品物。
だと思っています・・・ 間違っていたらごめんなさい。
実際の使い心地はわかりません。 ご存知の方 いらっしゃいましたら優しく教えて下さいませ。
僕の考えは、現在において使うつもりはありませんが、良い品物なら使ってみたい気持ちもあります。
■浴室(脱衣場)の換気扇(空調)
浴室の空調に関して・・・
皆さんは どのようなイメージをお持ちでしょうか?
一般家庭の浴室は北側に配置される事が多い印象です。
なので冬は寒いらしいです。
当館(温泉施設)でも、暑さや寒さに悩まされます。
夏は暑いし冬は寒い。ハダカになる場所ゆえ そのあたりはダイレクトに伝わるんですよねぇ。
ですので、外気を取り込む量、換気扇の大きさ、館内の温度、脱衣場とのバランス。
様々な要素でなりたってます。 なかなかうまく行かないのですが・・・
【たとえば冬期間の場合】
浴室の換気扇を弱く(小さく)すると、浴室に湯気が出ます。
見た目は温泉の風情があってとても良いです。 その代わり常に湿っている状態ですので汚れやすくカビ等が発生しやすいです。
当然です、湿ってるんですもの。。。(悲)
かと言って、外気を取り入れて 空気の入れ換えを良くすると、浴室内が寒くなりますし。
逆に、
1.浴室の空気を積極的に外へ出す。
2.脱衣場の空気が浴室へ導かれる。
3.廊下の空気が脱衣場へ導かれる。
4.どこからか廊下へ冷たい空気が流れ込む。
5.館内の空気が冷やされる。
6.寒い。。。
館内が寒い。。。 という結果になります。
外気温がマイナス3度くらいなら日常的にありえます。 その空気が館内に入ってくれば寒いですよ。
そんなのは嫌ですし、暖房効率も悪いです。
でも、夏は暑いし。。。空調は難しいです。ホント。
■アルカリ泉はスベスベするけど・・・
アルカリ泉に入浴するとお肌がスベスベ・ヌルヌルする。
テレビ等で アルカリ泉は美肌の湯として紹介される事が多いのですが、
ネットを調べてみると 少し意味が違うのではないかと考えさせられる。
科学的に考えて下さる方の意見は重要ですし、説得力がとてもある。
しかし、サクッと理解するのが難しいくらい詳細に解説されていて。
結局なんだっけ? なんて事になってしまう。(僕だけ?)
でも、実際はどうなの。と過去のアルカリ泉入浴の経験を振り返った時。
僕個人としては、入浴した時ヌルヌルっとしてお肌がスベスベになる感覚につつまれた気がする。
美肌の湯に今浸かっている。と、感じ とても印象に残るはずだ。
そして忘れがちなのが 温泉から上がった後の肌の具合はどうだったろう? と、
思い返すと・・・ 忘れがち。。。 入っている時の印象が強いので 忘れちゃう。
皆さんは アルカリ泉から上がった後の事、お肌の状態。覚えていますか?
■温泉から出た後は…
温泉から出た後は、シャワーなどで流さずに 温泉成分を身体に付着させたままにするのが良い。
と、いう説がありますが。 たしかに説得力があります。
間違いではない反面、僕は あまり無理して欲しくないと考えています。
身体がとても温まった場合、少し温度が低いシャワーを浴びる等 ある程度のあら熱を取ってから
脱衣場へ向かった方が快適ですし、 汗をかかなくてすみます。
せっかく温泉で癒やされて気持ちよくなったのに、温泉からあがった後に 大量の汗をかいてしまい 熱くて熱くてたまらない状態の方を見受ける事もあります。
そんなに熱い状態で お風呂から上がらなくても・・・ ラストに温まりたい気持ちはよくわかりますが ほどほどに調整して頂くのが宜しいかと思います。
とあるお客様は、せっかく温めた身体なのに、風呂上がりに冷たい物を飲んで(内蔵を)冷やさない方が良いのでは。と、考えられている方もいらっしゃいます。 ある意味 身体に優しい方法なのかもしれません。
反対に、キーンと冷えた生ビールも(たまらなく)美味しいのだと思いますが そこは価値観の問題でしょう。
おまけ: 入浴中・入浴後の水分補給も忘れずにお願いします。
■―■―■―■―■―■―■―■―■
以上
拙い文章にお付き合い下さいましてありがとうございます。
思いつきと、記憶、実験と探究心、そして備忘録として加筆・修正して行ければ良いと考えております。
今後とも うめたま温泉研究所 宜しくお願い申し上げます。
事実との相違点や、ご意見・感想・質問・その他は ツイッター umetamachan までご連絡下さいませ。
※ツイッターに頂いたメッセージに対して返信をお約束するものではございません。
※頑張ってますが、気楽にやらせて下さい。
うめや旅館/齊藤孝夫 m(_ _)m
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