王冠
それは王様がかぶっている煌びやかな冠(かんむり)。その意味が広く一般的。
ただし、今回のお話はそれとは違う 別の「王冠」の話。
瓶ビールや瓶の飲み物のフタに使用されている王冠の件でございます。
写真のような瓶ビールや瓶ジュースのフタになっている物。
それを王冠と呼ぶ。
時代と共に瓶ジュースから缶ジュースなどの飲料容器は、ペットボトルへと素材が代わり 瓶の容器はあまり目にしなくなった。
僕の小さい頃。昭和50年前半頃は まだまだ瓶ジュースが全盛期で、近所のおみやげ店 丸田屋さんでペプシコーラ、ファンタなどが売られていて 瓶ジュースのフタ(王冠)に当たりくじがついていたのを覚えている。
フタのウラのビニールに細工がしてあって、ビニールを剥がすと 当たりくじが出てくる仕組み。
当たりくじが楽しみで、景品欲しさにジュースを飲んだ記憶がある。
ちなみに当たった賞品の中で記憶しているのは戦闘機のブックカバー(ビニール生地)だった。
ファンタオレンジとか美味しくて飲んでいたな~、ファンタレモン新発売とか。
子供心に刺激的でした。
他の賞品は忘れちゃったが、その頃のご時世だろうか。
まだ戦争のイメージが色濃く残っていたのだろう。
近所のお店に並んでいるプラモデルは車やバイクもあったかもしれないが戦車とか戦闘機・軍艦なども多かった。
ぶちまける人
その中でイチバン印象に残っているのが、お店の前で購入したばかりのジュースを わざとまき散らしている子供がいたという事。
炭酸飲料のフタを開けて親指でフタをして盛大にシェイクしてビュワーーーッと。(たぶん)
小学校低学年の僕としては 何かあるのかな? もったいない。と、思っていたが、
お店の人に聞いてみたら 当たりくじだけ引いてみたくて買っていたようだ。
ちなみに価格は60円だったと思う。
瓶は割れる事も。
業務用でも瓶ビール・瓶ジュースは定番の飲み物であり、お客様にお出しするメニューのメインでもある。 イチバンは日本酒だったろうけど。
瓶ビールなどの容器は 瓶であり、ごくまれに割れてしまう。
リサイクルされてなんども使用されているから 痛んでいる瓶がまれに存在していて、割れちゃったり危険だった事は間違いないだろう。
そこから比べたら ペットボトルの安全性はものすごい進化だと思う。
アサヒビールがビールをペットボトルにする。と発表した時に大反対されて撤回した記憶があるが、安全性はもちろん効率を含めてペットボトルでも悪くないと思うんだけど。
缶ビールがあるから いいのかな???
※2019年にノンアルコールビールのペットボトル商品が発売されているようです。
酌婦さん
だいぶ前の話だが、
僕が印象に残っているのは 酌婦さん(芸者さん?)が持っていた栓抜きである。
ちょっとスリムなデザインの栓抜きで抜いて飲み物を注いでいたのを見かけた。
その栓抜きを見せてもらったら古い感じがして。年期が入ってたの。
伺ったら、長年使い慣れている栓抜きでお気に入りだったみたい。
この栓抜きが酌婦さんと一緒に 沢山のお客様の瓶ビールを開けて、グラスにビールを注いできたと思うと ちょっと感慨深い物を感じた記憶がある。
王冠のバッジ
僕は辛うじて 体験した事がある。という程度なんだけど、
王冠の裏側にはビニール素材もしくはプラスチック素材が貼り付けてあって、それを利用すると 簡易的なバッジになるの。
こち亀の両さんの子供時代のイラストでも見かけたのだけど、
王冠の裏側のプラスチック素材を剥がして、Tシャツの前と後ろから挟み込んで固定する。
カッコイイかは別としてバッジみたいになる。
両さんの子供時代だから、昭和中期頃の物が無い時代に流行った遊びじゃないかな。
おそらく夏の暑い時期は(Tシャツ等ではなく)下着一枚で遊んでいて、
生地も薄手だったので挟み込むのが簡単だったのだろう。
今のしっかりした生地のTシャツでは挟むのが難しいと思うし、
出来たとしても、外した後には生地が引っ張られた後がくっきりと残り、傷んでしまうので やらない方が良いでしょう。
※現在の瓶ジュースなどで その遊びが可能かは検証してませんでした。機会があればやってみます!
王冠は金属ゆえに・・・
コカコーラの自動販売機などで、栓抜きが本体に内蔵されている物をご存知だろうか。
自動販売機にプシュッとフタを開けるシステムが付いていて、
購入したコカコーラのフタを簡単に開けることができちゃう。
(※図でいう 青矢印の部分である)
ただし、これがやっかいなシロモノで、
先ほどの話題の当たりくじ付き王冠が フタ開けシステムの中に飲み込まれてしまう。
当たりくじがついていても クジが下の箱の部分に落ちてしまう。
そこで、ヒモに磁石を付けて垂らして 奥の方に貯まっている王冠をごっそり釣り上げちゃうというワザがあったそうな。
僕は未体験なのだけど、年上の人に聞いた事がある。
そういうアナログな裏ワザ的な物が多かったのが昭和っぽい。
パインサイダー
最後になるが 瓶入りのパインサイダーが姿を消して10年過ぎただろうか。
何かの噂で聞いたことがあるのが、パインサイダーの王冠の部分のコスト高を理由に 瓶入りパインサイダーの製産をやめた工場があると耳にした。
(※本当の理由かは定かでは無い)
たしかに、売れ行きは減ってきていただろうし、王冠を注文する時のロットは数万単位だと勝手に想像すると もうやめようか。。。と、いう理由の一つになるのかもしれない。
瓶パインサイダーに関してはとても残念な話。
また復活しないかな。。。個人的に心待ちにしている。
以上
王冠の話でした。
王冠を集めて飾っても可愛らしいコレクションになりそうだし、
世の中からどんどん姿を消している王冠。
皆さんも 今のうちチェックしてみてはいかがでしょうか?
おまけ
若女将ブログはじめました
アメブロ:https://ameblo.jp/umekomachi1868/
以上 どうぞ宜しくお願いします (=゚ω゚)ノ
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